2010年4月2日金曜日

癒しを探して…自閉症の人の気持ちを知る方法




自閉症の人の気持ちを本当に知りたいなら、症状を体験してみれば?
お茶を入れながら妹がそう言ったのがきっかけでした。


風邪をひいた時に栄養と休養が必要だってのはみんな知ってるけど、具体的に「何が食べたい」とか、「 どの洋服が暖かくて眠り易い」とかは、一人ひとり違ってくるでしょ?私だったらポカリスエット飲んでババシャツ着て寝たいけど、冷たい飲み物より暖かい スープで体暖めて、洗いざらしのコットンのパジャマで休養したい人もいるじゃん。何が欲しいかは人それぞれよ。


なるほど。そりゃそうだ。と思いました。


でも、どうやったら自閉症の体験をできるのか?心理学に興味を持つ妹が言うには、


一番手っ取り早いのは瞑想だね。


瞑想?なんか怪しい響きだな~


その私の言葉に「フッ」と笑い、お茶をズズズ~とすすった妹でした。


数日後、妹からメールが届きました。件名は
「ちょっと調べただけなんだけど、騙されたと思ってやってみィ。」
メールを開けてみるとこう書いてありました。


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椅子に深く座り、リラックスして、目を閉じます。
頭の中を空っぽにするイメージで深呼吸をした後、次の事を想像して下さい。

あなたは、賑わう駅ビルデパートにいます。
大きく開かれた空間に並ぶ店は、あらゆる音を反響させ、まるでスピーカーに囲まれているかのようです。

鳥肌が立ってきました。

何処を見ても目を刺激するような多色な光景と沢山すぎる音が入り混じっています。

何処を見て良いのか分かりません。クラクラしそうです。

よろめいても、捕まる物は何もありません。

この空間にさらし出されて、あなたを防護してくれる物も何もありません。

できることなら、このまま地面にうずくまり、毛布に包まって外の世界を遮断したいと祈ります。

人々は忙しそうに通り過ぎて行きます。

人々の足音や話し声が、頭の中でグチャ混ぜに響き回ります。

気が遠のきそうになり、今立っている場所の感覚がなくなってゆきます。

自分の足が地に付いているのかさえ分からなくなって

まるで自分の存在が空中に消えてなくなってしまったかのようです。

恐怖に怯え、あなたは心の奥深くへ閉じこもります。

いつもの、安心できる心の奥深くへ…

さあ、目を開けて下さい。
これが、自閉症の人が感じる、「騒がしい場所」の一例です。

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Photobucket
少しだけ、体験できた気がしました。
瞑想の後、「地面にうずくまり、毛布に包まって外の世界を遮断したい」と思う気持ちに同感しました。
いつもの自分の中に閉じこもって、手中の小さいお守りを握り締めながらオマジナイ…
そんな仕草、恐怖に怯えた時は私だってします。
そんな時、私はどんな手助けが欲しいだろう?誰にどんな風に助けてもらいたいだろう?

その答えが、癒しに繋がる一歩なのかもしれないです。
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